飯盒で美味しいご飯

美味しいごはんを食べるには

美味しいごはんを食べるには

家にいるとお米さえ洗って炊飯器のスイッチを入れれば、後は勝手に炊き上がるごはん。でもキャンプ場に炊飯器を持ち込む人はいないでしょう。

コテージでもそこにある炊飯器を使わず飯盒でごはんを炊く人もいます。

飯盒飯が美味いのか・・・
外で食べるから美味いのか・・・
暑い中、頑張ったから美味いのか・・・

とにかく焚き火で炊く飯盒飯は美味いです。


飯盒でお米を研ぐ

米を洗うことを【研ぐ】と言います。米と米とをこすり合わせてヌカを落とすので【洗う】でなく【研ぐ】なんでしょう。手のひらの付け根部分でグイグイと押し込んでますでしょう?

キャンプなどでは炊飯器でなく飯盒。

飯盒の場合、手を入れてグイグイとは出来ないでしょう。ボールなどの容器ですればいいですが、用意してない人のほうが多いでしょう。

では飯盒ならどうするか?

答えは「できるだけのことをすればいい」です。無理してグイグイする必要も無いですし、手先だけでグルグル回して洗えばいいと思います。

水を5回ほど洗い流せば十分でしょう。水を切るときは、普通に指で押さえて米が流れないようにすればいいです。


米の量と水の量

よくある兵式飯盒は4合炊き。飯盒のフタは、軽量カップにもなるのです。

内ブタすり切れ1杯 = 2合
外ブタすり切れ1杯 = 3合
1合 = 180cc

また、飯盒本体には2合と4合の米を炊く時の水の量の印があります。飯盒炊爨の場合、水の量は気持ち多めに入れたほうがいいです。


さぁ頑張って美味しいご飯を炊こう

  • 強火 : 炎が飯盒の側面に上がってくる強さ
  • 中火 : 飯盒の底に触れる程度の火の強さ
  • 弱火 : 飯盒の底にに炎が届かない火の強さ

1.かまど作り

最初のかまど作りですが、最近のキャンプ場は直火禁止で指定かまど設置のところがほとんどです。かまどでなくても焚き火台などでもおいしご飯が炊けます。

矢印

2.米の準備

米を研ぎ、水を入れて上ブタをします。中ブタは取って下さい。そして30~40分ぐらい浸しておきます。

矢印

3.薪・火バサミ(トング)・手袋の準備

火バサミと手袋を横に置いていないと、慌てて探すことになります。手袋は火傷予防に皮手袋をおすすめします。

矢印

4.火にかける

飯盒をかまどで火にかけます。
沸騰するまでは飯盒の底に火が当たる程度の中火で炊きます。
ガスコンロでないので常に薪を調整して火力を調整します。
火が弱くなれば薪をくべる。強くなれば燃えてる薪を取り除く。
火バサミ(トング)を使って調整しましょう。

矢印

5.沸騰初期

蒸気が出だしてグツグツと始まります。沸騰し始めると水分の噴きこぼれが始まります。

このタイミングで薪をくべて炎が飯盒の側面まで上がって来るよう強火にします。

大量にくべると反対に弱くなりますので少量ずつ火バサミ(トング)で調整しましょう。

矢印

6.沸騰のピーク

噴きこぼれでフタが持ち上がろうとしだしますのでフタの上に重石をしましょう。

重石をするのはフタ空かないことで圧力を上げふっくらと炊き上げるためです。

枝木などを飯盒のフタに当て耳で聞いてみましょう。グツグツと音が聞こえます。

矢印

7.火力調整

火力を中火くらいに落とします。

ただし、沸騰状態はキープしなければなりませんので、火バサミ(トング)を使って良く燃えてる薪とを入替えたりと工夫しましょう。

ここから先が焦げるか焦げないかです。焦げないことを祈りながら火力を少しづつ落としていきます。

勢いよく出ていた噴きこぼれもなってたら火力を落としていき弱火にします。

あとは水分を水蒸気で飛ばす感じです。

フタは取らないほうがいいのですが、どうしても気になるようならフタを取って確認してください。

上手に炊けたご飯には、砂浜のカニの巣穴のように穴が開いてます。プクプクと泡を噴いているようならまだです。

矢印

8.炊き上がり

真っ白な湯気が無くなってきます。

枝木などを飯盒のフタに当てて耳で聞いてみましょう。

グツグツと煮えてる音が無くなったら炊き上がりです。

矢印

9.蒸らし

沸騰が終わるのが確認できたら、火から下ろした飯盒を逆さまに。フタが外れないようにサッとひっくり返すこと。飯盒は熱くなってるので皮手袋を着用しましょう。

10~20分ほど蒸らしたら完了。

おいしいご飯が出来たか確認しましょう。


美味しいごはんを炊くには水の量と火から下ろすタイミングです手順2の米と水の量と浸した時間などが正解なら、火力は適当でも普通にごはんが炊けます。

極端な話、最初から終わりまで中火でもいいわけです。

薪ですよ、焚き火ですよ、、、細かく火力調整なんて出来ないものです。

火から下ろすタイミングで底のごはんが少しぐらい焦げるのも仕方ないこと。たまにはおこげも美味しいですよ。

水がお湯になって沸騰して無くなったら炊き上がりです。

水が無くなった状態(7の状態)の見極めさえ出来れば大丈夫!(ここがわからなければ、水が無いの焦げるだけ)

水の量が間違ってれば、芯があったりベチャベチャだったりと最悪です。


火力の順序

炊く時の火力ですが、説明によって違ってたりします。

最初は強火か?弱火か?

どちらも正解のように思えます。

米を水に浸してる時間が十分なら強火で短時間で沸騰させればいいだろうし、飯盒に米と水を入れ時間をかけずにかまどにセットするのであれば弱火でチョロチョロとやってる間に米に水がしみ込むだろうし。

人によっては、火が十分に熾ってる状態で飯盒をセットする人もいるだろうし、飯盒をセットしてから着火する人もいるだろうし。

最悪は硬くて食べれないごはん。
慣れない人は、十分に水を含んでない米を強火で一気に炊き上げ水分不足の硬いごはんより、のんびりゆっくり炊き上げたごはんのほうが良いかもしれません。

もしものことを考えて【サトウのごはん】を持っていきましょう!