ハチ(蜂)
攻撃性の強い蜂はスズメバチの仲間。
その次にアシナガバチの仲間。
ミツバチも巣を刺激しない限り大丈夫ですが攻撃的です。
蜂が他の何かの生物に対して毒針を刺すとそこから蜂が攻撃的になるフェロモンを発っし、蜂のどれか一匹が刺すと他の蜂もつられて集団で襲いかかるという習性があるらしい。
スズメバチ
スズメバチは、ハチ目スズメバチ科に属する昆虫で、スズメバチ亜科に属するものの総称。
ハチの中でも大型が多く性格は獰猛。1匹の女王蜂を中心とした大きな社会を形成し、その防衛のためには大型動物をも襲撃する。日本で最も危険な野生動物であり、熊や毒蛇の被害よりもスズメバチによる死亡例の方が多い。
スズメバチが人を襲うのは巣を守るためなので近付かないこと。巣から5m~10mのテリトリーに敵が侵入すると、オオスズメバチは歯をカチカチと鳴らして威嚇します。
オオスズメバチやキイロスズメバチのように威嚇せずに急に襲いかかる種もいるので、巣に気づいたら静かに後ずさりして、そっと離れること。
症状
激痛があり大きく赤く腫れる。
重症の場合、呼吸困難・発熱・嘔吐・下痢・全身浮膿・肝臓障害が起こることがある。
まれにショック症状で死亡する場合がある。
アシナガバチ
アシナガバチは、スズメバチ科アシナガバチ族に属するハチの総称。日本には3属11種が生息。セグロアシナガバチ、キアシナガバチ、フタモンアシナガバチがよく見られる。同じスズメバチ科だけあり、アシナガバチの生態はスズメバチに似ている。
性質はスズメバチに比べればおとなしく、巣を強く刺激しなければまず刺してはこない。
毒はスズメバチに比べれば弱いが、強い痛みを感じ、大きく赤く腫れる。
重症の場合は、発熱・嘔吐・蕁麻疹などが生じることもある。アナフィラキシーショックにより死亡することもあるので過去に刺されたことがある人は注意が必要。
ミツバチ
ミツバチは、ハチ目(膜翅目)・ミツバチ科・ミツバチ属の昆虫の一群。
日本には、3属12種が生息。
刺されると強い痛みがあるが、直ぐに痛みは無くなる。
刺された場所は赤く腫れ、針が刺された部分に残っている。
速やかに手又は布等でこすると、針は簡単に抜けます。
ハチに刺されたら
刺された箇所だけに現れる局所症状と、体中にでる全身症状とがある。
- 軽度の全身症状
- 顔や体が酒を飲んだ時のように赤くなり、全身にかゆみが起こり、なんとなくだるい・苦しいといった症状。
- 中度の全身症状
- 軽度の全身症状に加えて、喉がつまったような感じがして胸苦しくなったり、口が渇き口のなかがしびれたような症状。また、腹痛・下痢・吐き気を起こしたり、さらに頭痛や目まいがしたり、全身がむくむ。
- 重症症状
- 呼吸も困難になり、物を呑み込めない、声が出にくい、全身の脱力感でうずくまってしまいます。また、目が見えなくなったり耳が聞こえなくなったり、意識がはっきりしなくなったりしますので、一刻を争って緊急処置をとらなければ、死亡してしまいます。
応急処置
- 刺された場所から離れる。近くに巣がある可能性。
- 刺された箇所をポイズンリムーバーを使って吸引する。
- 傷口を水で冷やす(毒の吸収を遅くする)
- 傷口を消毒し、抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏を塗る。
※ハチの種類や攻撃された数などのよっては全身症状がでますので、その場合はすぐに医師の診察を受けましょう。
予防対策
- 巣に近付かない
- 巣に近付くことでハチが威嚇攻撃の準備に入ります。
- 刺激しない
- 叩き落とそうとか余計な刺激をあたえたダメです。そっとしておくか、その場から離れること。
- 黒い色は危険
- ハチは「黒いくて動くもの」に対して攻撃性が強いので、黒い服装は避け帽子をかぶるなどして頭髪を隠して下さい。
- とにかく逃げる
- 追いかけてきたひたすら逃げましょう。しゃがめば、そのまま通り過ぎるとか言われますが、集団で追いかけられるとそんな余裕も無いです。
アナフィラキシーとは?
ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる急性アレルギー反応のひとつ。
アナフィラキシーは、じんましんや紅潮等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがあり、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるとショック症状を引き起こし、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうことがあります。
これをアナフィラキシーショックと呼びます。
アナフィラキシーを引き起こすきっかけには、ハチ毒アレルギー、食物アレルギー、薬物アレルギー等があります。