クーラーボックスの選び方

クーラーボックスに求める性能

クーラーボックスはアウトドアの必須アイテム!新鮮な食材を保管するにも冷たい飲み物を美味しく飲むためにもクーラーボックスは無くてはならないアウトドア用品の一つです。

クーラーボックスに求める性能は

  1. 保冷力が高くて
  2. 内容量が多くて
  3. 軽量・コンパクトで
  4. 価格が安い

そんなクーラーボックスが理想です。でも、そんなクーラーボックスは無いのが実情。


クーラーボックスの価格の違い

断熱材の違い

真空断熱パネル
真空状態の熱伝導&熱伝達はゼロです。
6面真空断熱パネルは最強クーラーボックス!
値段も最強です。
発泡ウレタン
それなりの予算があるなら発泡ウレタンでいこう!
発泡スチロールより保冷効果に優れている。 真空断熱パネルの予算が無い人に・・・。
発泡スチロール
ホームセンターなどで売ってる廉価版。
格好を気にしないなら、厚みのある発泡スチロール製のトロ箱のほうがいい。

密閉性の違い

クーラーボックスの主な目的は、特殊な例を除いて「クーラーボックス内を低温に保つこと」。真夏の場合、気温は30度を超えているわけです。

同じ断熱材を使用したクーラーボックスでも、この高温な外気を内部に入らないように密閉性を高めていなければ内部温度は上がってしまいます。

フタ閉めていても、この部分の構造の違いで保冷力に差が出てしまうのです。高価なクーラーボックスは、こういった構造部分にも気を使われています。

ただ、閉まればいいってことじゃないんです。パッキンひとつとっても違いがあるのです。

高品質&軽量

保冷性の高い断熱材を使って密閉性を保って、かつ軽量に設計するには、構造体全体で軽量素材を開発&使用しないと軽量は実現できない。
だから価格も高くなってくるわけです。

釣具メーカーなどは、【高品質&軽量】が勝負どころのようです。


キャンプ用とフィッシング用?

キャンプ用とフィッシング用のクーラーボックス。どちらがいいかと聞かれると、それぞれに良いとこも悪いとこもあります。

キャンプ用は大容量で安価

4人でキャンプに行けば4人分の食材をひとつのクーラーボックスに入れるでしょうけど、4人で釣りに行けば各人それぞれにクーラーボックスを持ちますよね。50L越えのクーラーボックスをフィッシング用で探すとなると限られてきます。

大容量とは、その分保冷剤(氷など)を多量に入れることが出来るので、クーラーボックスの保冷力が弱くても補えるわけ。
保冷剤が大量に入れられたクーラーボックスはとても重くなるが、キャンプ用はオートキャンプが主流。 現場まで車で持ち運べるので重くても苦にならないわけです。

フィッシング用は高性能で高価

オートキャンプと違い車で行けるのは船着場まで。そこからひとりクーラーボックスを担いで船に乗って磯に渡って、足場の悪い磯場でデカイ荷物を担いで動くのも一苦労で大変危険!

釣り人には【保冷剤(氷など)を多量に入れ冷やす】ことが難しい。

でも鮮度を保って魚を持って帰りたい。

そんな釣り人の要望にこたえたのがフィッシング用クーラーボックス。6面真空断熱パネルのクーラーボックスは「目からウロコ」で一度使うと他のクーラーボックスが使えなくなるほど。

全体的にはキャンプ用より重いですが、高性能クーラーボックスは保冷剤が少なくてすみますので結果的に軽くなることも・・・。

キャンプに使うには不必要な機能が付いてるのは気にしないこと。
その分、重たくもなっています。


断熱素材と重量比較

DAIWA トランク大将
品名 容量 断熱素材 重量
TSS 5000X 50L 3面真空パネル+ノンフロン発泡ウレタン 10.5kg
SU 5000X 50L 1面真空パネル+ノンフロン発泡ウレタン 9.9kg
GU-5000X 50L ノンフロン発泡ウレタン 9.6kg
S-5000X 50L 発泡スチロール 9.0kg
コールマン
品名 容量 断熱素材 重量
エスキー55QT 約52L 発泡ウレタン(厚さ6.5cm) 15kg
54QTスチールベルトクーラー 約51L 発泡ウレタン(厚さ3cm) 7.5kg
52QTエクストリーム 約49L 発泡ウレタン 5.5kg
ポリライト48 約45L 発泡ウレタン 3.9kg

釣具メーカー DAIWAとキャンプ用品メーカー コールマンのクーラーボックスの重量比較です。

釣具メーカーの場合、断熱素材でグレード分けを行ってるのに、コールマンの場合は断熱素材の厚さでグレード分けを行ってるのが特徴です。

同じ発泡ウレタンを使って同じ約47L容量でも外寸に
ホイル50CHアルティメイトエクストリーム 約93×43×47(h)cm
ポリライト50CH 約65x42x36(h)cm

の違いがあります。

保冷性能を求めると外寸も大きくなり重たくなるってことです。

スチールベルトクーラーは、スチール製のカバーなので重たくなっています。
性能的にはアルティメットシリーズやエクストリームのほうが上でしょう。


クーラーボックスを選ぶなら・・・

コストパフォーマンスと大容量なら Igloo(イグルー・イグロー)

イグルー マックスコールド

安くて大容量を求めるならIgloo(イグルー・イグロー)が一番!

アメリカigloo社(イグルー社)はクーラーボックスの世界的ブランド。
アウトドアやマリンレジャーで使われているクーラーボックスです。

釣り人も意外と使ってるIgloo(イグルー・イグロー)のクーラーボックス。
アメリカ的考え方なのか大容量なので保冷剤もドンドン入るぞ!


カッコイイのが好みなら コールマン

Coleman(コールマン) 54QT スチールベルトクーラー

キャンプ場でコールマン
カッコイイですね。

特にスチールベルト・シリーズは、最初のモデルが1954年に発売されて以来、50年以上も愛され続けているロングセラーモデル。タイリッシュなデザインが人気の秘密。

キャンパーに使われ続けてる理由があるのでしょう。


高性能を選びたいなら DAIWA

ダイワ(Daiwa) トランク大将

キャンプ場で釣具メーカー???

いやいや意外と使われてますよ、釣具メーカーのクーラーボックス。
釣り用だから内トレイや小物入れなど不必要と思われる機能も付いてるけど取り外せば大丈夫。

6面真空断熱パネルなら鬼に金棒です!


とにかく安く…なら

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発泡クーラーをソフトクーラーバッグの中に収めるのはいかが?

発泡クーラーの厚さを利用しつつ、フタの密閉性の無さをソフトクーラーバッグでカバーしたら、安価なハードタイプより高性能になるかもよ。


クーラーボックスの保冷力を上げる工夫

密閉性を上げる

安価なクーラーボックスは密閉性が悪い。
フタと本体の隙間をなくすために、フタにホームセンターに売ってる戸当りテープやパッキンを貼って密閉性を上げよう。


アルミ遮熱断熱シートの活用

熱が伝わる方法のひとつに放射によって伝わるものがある。

太陽から熱が伝わるのがコレ。
この熱を輻射熱といい、アルミ遮熱断熱シートは輻射熱を90%以上反射・遮熱します。

シルバーのギラギラしたソフトクーラーバッグ。
アルミ遮熱断熱シートの理屈ですね。

アルミ遮熱断熱シートでクーラーボックスを保護して保冷力をアップしよう!


融けた水はすぐに抜く

保冷剤に氷を使う場合、溶けた水はクーラーボックスの底に溜まりますよね。融けた水をそのままにしておくと、その中で氷が解けやすくなり、長時間の保冷が出来なくなります。

釣り用でスノコ付きとかありますよね。
無ければ100均とかホームセンターで合うサイズを買って切ればOK!スノコを敷けば融けた水に直接触れない。

氷が無くなれば終わりですよ。

融けた水を抜く時は水抜栓からです。フタを空けて傾けて抜かないように。フタを空けたら冷気が出てしまいますので。


開け閉めの回数を減らす

家の冷蔵庫と同じでフタの開け閉めでの冷気損失は大きいです。

クーラーボックスは冷蔵庫とは違い保冷剤の冷たさのみに頼っているので、無駄な冷気損失は極力減らしましょう。

保冷剤が長く元気にいてくれなければ困るのです。


最初が肝心!

出発前に食材を入れるとき、クーラーボックスの状態は?

ビールを飲むとき、キンキンに冷やしたジョッキに冷たいビールを注いだほうが、美味しく飲めますよね。

それと同じでクーラーボックスに食材を入れる前から冷やしておくことが大切です。

あらかじめ氷などを入れておいて冷えた状態から冷えた食材を入れたほうが長持ちします。もちろん、出発時は新しい保冷剤と交換すること。

内部が冷えていると保冷剤も必要以上に冷気を作る必要も無く、新聞紙などで保冷剤を包んでいても大丈夫。

保冷剤を新聞紙などで包んでいると長持ちもするので結果的に長時間の保冷が可能!

もちろん、容量と保冷剤の大きさのバランスが合っていればの話です。